5月上旬の信濃平スキー場 新緑が萌え始めたばかりの落葉広葉樹林帯の典型 |
5月上旬の頃、まだアルプスなどの高山にはかなりの積雪が残り、白い山並みが美しい季節である。山々を歩くと、カタクリやイカリソウ、エンゴサク、タチツボスミレなどとともによく見かけるのがキクザキイチゲである。別名をキクザキイチリンソウともいう。 |
同じキクザキイチゲでも、その生育環境によって個体や花の大きさや色、葉の形態などが微妙に異なっている。下の3つの写真はいずれも同じ時期に撮影されたものであるが、黒姫高原のものは花色が薄紫色で直径3cm程度、葉の先はやや尖っている。それに対して、より低地で暖かい場所に生育していた信濃平や戸狩の個体は、花色は白く、花の直径が5cm程度もあり、「大きいなぁ」という印象を強く持った。
(それぞれの写真をクリックするとオリジナルな大きさで表示されます。)