(マメ科 オヤマノエンドウ属)
木曽駒ケ岳 【7月下旬】 |
高山帯の砂礫地、岩礫地に生える。花の形態が低地のカラスノエンドウなどに良く似ているので、すぐにマメ科の植物であろうと分かる。葉が小さく地面を這うよう伸びているが、写真の植物を撮影したのは、山頂近くの稜線部の強風にさらされるような場所であった。葉の形態は、このような環境に適応したためであろうと思われる。 ニュージーランドの高山植物の中にも、花の形態が良く似たProstrate dwarf broomというマメ科に属した植物がある。葉の形態は本種と異なり、より大きく幅もあるのだが、コゴメグサの場合と同じく、このように良く似た植物が南北両半球に存在していることは大変興味深い。 |