オオイヌノフグリ
(オオバコ科 クワガタソウ属)

磐田市内    【3月下旬】

(同左)
果実
 ヨーロッパ原産の帰化植物。今では全国どこでも見られる。花には1〜2cmの絵があり、葉は卵円形でふちには鋭い鋸歯がある。身近な植物であるが、あまり注目されることもない。しかし、よく観察すると、なかなか美しい花をつけている。また、保育社の「原色野草検索図鑑」には田中肇の観察を紹介して、次のような記載がある。
 『花は朝開き、ハナアブなどが止まると、長い柄のある花は虫の重みで下向きになる。虫は急いで左右のおしべ抱きつき、花粉が虫の横腹になすり付けられて虫媒が行われる。日が傾くと花はつぼみだす。それまで左右に離れていたおしべは内側に曲がり、葯が直接柱頭にふれて同家受粉も行われる。いわば二段がまえの受粉法で・・・(以下省略)』
 花に柄があることや長い2本のおしべを持つことに、こんな巧みな生殖戦略上の意味があるのである。左の写真の右後ろには、より小さい花をつけたタチイヌノフグリも咲いている。