(キキョウ科 ツリガネニンジン属)


火打山  【8月中旬】
 高山帯の草地や岩礫地で、群生して生えている。写真では見にくいが、がく片に小さな刺がついているのが特徴である。葉は細く互生であり、花柱(めしべ)の長さが花弁とすれすれくらいであるという点でツリガネニンジンとは区別できる。また、がく片や花弁の先が反り返っている点で、ソバナとも区別できる。(もっとも、ソバナやツリガネニンジンは、より低地帯に生えており、生息環境が違うのでヒメシャジンとの判別に迷うことはないが・・・)
 また、本白根山のヒメシャジンが生えている中に、下の写真のように、ふっくらとしていてひとまわり大きな花をつけているものが数株あった。染色体の倍化による変異ではないかと思っているが、これを「オオバナノヒメシャジン」と紹介している図鑑もある。東北〜中部地方に分布するそうである。

本白根山  【8月中旬】

(同左)