霧ケ峰   【8月上旬】

( 花 穂 )
 山地帯〜亜高山帯にかけての日当たりの良い草地に生える。写真のものは草丈約100cmほどあった。特徴的な形をしているので、覚えやすいもののひとつ。花が多数集まって茎の先に花穂を形成しているが、花の一つ一つには花弁がなく4個のがく裂片がある。花は上から下へ咲き進んでいく。右の花穂の部分の拡大写真では、上半分は咲いているが、その下のまだ蕾みの段階のものはピンク色である。
 低地帯の草地で見かけることは殆ど無いが、静岡市の藁科川の土手沿いには多数のワレモコウが咲いているのをよく見かけた。上流の、より標高の高い所の草地に咲いていたものの種子が川によって低地まで運ばれ、土手の草地に定着して生育しているのだろうと想像しているが、どうだろうか。