治部坂高原     【8月上旬】

越前岳(愛鷹山系)   【8月上旬】
 太平洋側の低山では普通に見られる。茎の先に長さ3〜8cmの花穂を出し紫色の唇形花を密につけるが、一つ一つの花の形はオドリコソウのそれによく似ている。北アルプスなどの高山には、高山型のタテヤマウツボグサがある。
 下の写真はニュージーランドのグリーンストーントラックで見たウツボグサに良く似た植物である。ニュージーランドの原生種は花の色が黄色または白であり、いくら調べても図関等には掲載されていないので、おそらくニュージーランド原生種ではないであろう。トレッキング事務所に写真を添付して照会したが、返事がなくそのままになってしまっている。北半球の山歩きをした靴についた泥などにウツボグサの種がついていて、そんな風にして運ばれた種が、発芽してニュージーランドに広がりつつあるのではないかとの危惧を抱いている。