(全体)
小国神社(森町)   【10月中旬】

( 花 )

( 葉 )
 林内の木陰に生える。草丈20cm〜40cm。茎は枝分かれしない。葉は柄があり、茎の下部に輪生状につくが、あまり目立たない。頭花はそれぞれがひとつの花のように見えるが、実は小さな花が3つ集まっている。長いめしべが3本あるのはそのためである(写真参照)。小花は5枚の花弁をもつので、一つの頭花には15枚の花弁があることになる。花弁は写真のようにカールしていて、小さな風車のように見える。ハグマは漢字では「白熊」と書き、山羊の尾でつくられた旗竿につける飾りの名前であるとのこと。
 数年前、野草を紹介したある雑誌に、小国神社に「エンシュウハグマ」が咲いているとの紹介記事があった。以来毎年この時期に、この場所を訪れているが「エンシュウハグマ」は見ていない。ひょっとして、このテイショウソウのことを誤ってエンシュウハグマと紹介していたかも知れない。エンシュウハグマは、葉が細かく分裂するので区別は容易なのだが・・・・