桶ケ谷沼   【3月下旬】

磐田市    【3月下旬】
 春に花を咲かせるアブラナ科の植物といえば、黄色い花をつけるアブラナがその代表格であるが、このタネツケバナも地味であまり目立たないけれど、路傍や草地あるいは春耕前の水田などで、春の到来と同時に花を咲かせ、さっさと棒状の果実を実らせる植物である。葉は羽状に裂けており、7〜15の小葉からなる。よく似たものに同じアブラナ科のハタザオ属があるが、こちらの方は果実が短く、葉が裂けていない。ここらが判別のポイントであろう。花はどちらもがく片4枚花弁4枚の十字形科花で典型的なアブラナ科の特徴をもっている。