タカネシュロソウ
(シュロソウ科 シュロソウ属)

美ヶ原      【8月上旬】

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 暗紫褐色の花がたくさん集まった花穂を形成する。見た目の特徴ははっきりしていて、すぐに分かる植物であるが、変異が多く正確な分類をしようとすると大変難しい種と聞く。実際、ここに掲載したものの名前についても、「タカネ」をつけるべきかどうか判断に迷った。撮影地が標高2000mを超える草原であったので、ここでは「タカネ」をつけて呼ぶことにした。写真にはハクサンフウロやタカネマツムシソウ(花芽)も写っている。
 よく似たものに低地に生え、2m近くにもなる「オオシュロソウ」がある。また、同じ属に分類されるものに、やはり亜高山帯以上の高山性草原に生える「コバイケイソウ」、あるいは低地に生える「バイケイソウ」がある。