センボンヤリ (ムラサキタンポポ)
(キク科 センボンヤリ属)

雨生山(静岡県西部)     【4月上旬】
 別名は花全体がややムラサキがかっていることから名づけられたのであろう。本種は秋に形が槍の先に似た、もっぱら自家受粉専門の「閉鎖花」と呼ばれる花を咲かせるのだが、まだ秋の花にはお目にかかったことはない。
 写真を撮ったときは、葉がまだ十分に展開していなかったのが残念、と思っていた。しかし、身近に見られるタンポポは葉が十分展開してから花茎を伸ばして花を咲かせる。とすると本種はこの点でも、一般のタンポポとは異なった生活様式をもっているのではないだろうか。