ラショウモンカズラ
(シソ科 ラショウモンカズラ属)

小谷村          【5月上旬】
 花の形が、京都の羅生門で渡辺綱によって切り落とされた鬼女の腕に似ているというところから名づけられたという。写真の上のほうのまだ完全に開いていない花を見ると、2つずつペアで出てきていて少し湾曲しているところなど、確かに鬼女の腕に似ている。想像力豊かな名前の付け方に感服してしまう。本種は小谷村の塩の道の一つ天神峠越えコースの途中で多く見ることができた。同じ場所でイカリソウも良く見られたのだか、これまでの本種のもうひとつの観察場所である大鹿村でも、やはりイカリソウが良く観察できた。距離的にはずいぶん離れた2つの場所であるが、土地や気候の条件が似ているのだろうか。同じ時に小谷村や白馬村の他の場所では、全く本種は観察できなかったのだ。