モウセンゴケ
(モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)

入笠山        【8月中旬】

田代湿原(八甲田山)     【7月下旬】
 日当たりの良い亜高山〜高山の湿原に生える食虫直物。葉の表面に紅紫色の多数の腺毛がある。この腺毛が粘着性があり、小さい昆虫を捕らえ、腺毛から分泌する液で消化する。湿原を歩くとき、足元をよく注意していると、比較的良く見ることができる植物であるが、花を見ることができる機会は少ない。花弁は5枚で白色、直径4〜6ミリ程度である。 学名はDrosera rotundifolia。日本には葉が細長くなる「ナガバノモウセンゴケ」という種もあるが、これは北海道と尾瀬ヶ原の高層湿原に限られるそうである。

Wahu
NewZealand北島 (トンガリロ国立公園)

Scented-sundew
( 同 左 )
上の2枚の写真は、ニュージーランド北島のほぼ中央にあるトンガリロ国立公園をトレッキングした時に観察したもの。明らかにモウセンゴケの仲間とわかるが、少し違っている。左のものは、日本のモウセンゴケよりも小ぶりで葉が丸く葉柄は短い。学名はDrosera stenopheraでやはり日本のものとは異なっている。英名の"Wahu"はどういう意味なのか分からない。また右のScanted-sundewも同じ場所に生えていたものである。こちらは2本の角のような柄(葉かな?)を持っている。図鑑によると、ニュージーランド全土で見られるそうである。さらに50cmほどの花柄を伸ばしその先に白くて甘い香りのする直径2cmほどの花をつけるそうである。日本のものより、ずっと大型の花である。見てみたいものだと思っている。ちなみに英名の"scanted-sundew"は「甘い香りのするモウセンゴケ」という意味になる。