至仏山(尾瀬) 【8月中旬】 |
( 同 左 ) 花のj拡大写真。2本の雄しべが突き出ていることが特徴。花弁の内側には毛はない |
至仏山への登山口にあたる鳩待峠から40分ほど上った、もうあと少しで樹林帯から出ようとするあたりで、登山道沿いの木陰に生えていたもの。別名をケナツノタムラソウともいい、ナツノタムラソウの変種である。タムラソウの仲間には、至仏山のような蛇紋岩質の土地に好んで生育するものもあるが、そのほとんどが暖温帯地域に限られている。このことが本種のように関東北部の山岳地域という冷温帯地域に生育しているものの種別の判定には役立った。2本の雄しべが長く飛び出ていることから、パッと見たときにはクワガタソウの仲間かなとも思ったが、花弁に毛があることや葉がアキギリ属特有の形態をしているなどの点で区別できる。 |