キ ン ラ ン
(ラン科 キンラン属)

 雨生山         【6月上旬】

( 同  左 )
 雨生(うぶ)山は、静岡県西部にあって、愛知県との県境に位置する標高313mの山である。山体が蛇紋岩という超塩基性岩でできている。本種は山頂に至る稜線に出る前の、常緑樹の林床部に多く生育していた。磐田市のトンボで有名な桶ケ谷沼周辺の照葉樹林内でも、この季節に幾度か見かけたことがある。茎の先に数個の花をつけるが、平開しない。近縁種に花弁が白いギンランがある。