ひょうたん池(磐田市)        【3月下旬】

果 穂
 「果穂」とは、小さな果実が多数集まっているものをいう。写真のように、ケキツネノボタンの場合は、ひとつひとつの果実の先端あまり曲がらない。

近縁種のキツネノボタンの果穂
(群馬県鳩待峠にて撮影) 

果実の先端が大きく曲がっている。
 溝のそばや田のあぜ道などに生える。キツネノボタンとよく似ているが、茎や葉に毛が多く、葉が大きく裂けたその一つ一つ(小葉の列片)は互いに重ならないので、全体的に葉がキツネノボタンよりも痩せて見える。またそう果の先端がキツネノボタンは大きく曲がっているが、ケキツネノボタンはそれほどではない、といった点で区別される。花が開花している期間は意外と長く、磐田市のひょうたん池では、3月中旬頃から咲き始め、7月頃まで観察できる。

近縁種のキツネノボタン(群馬県鳩待峠)
 葉の裂けた部分には小葉の列片が埋めるか少し重なっている。