雨生山(うぶさん)    【4月上旬】

(同左)
 雨生山は静岡県西部、愛知県との県境に位置する標高313mの山である。山腹には東名高速道路の宇利トンネルが通っている。山全体が蛇紋岩という超塩基性岩でできているため、植生が悪く、独特の山容を呈している。このハルリンドウは、山頂に近い尾根のやや湿った草地に群生していたもの。愛知県東部の葦毛(いもう)湿原でも同様の群落が見られる。