(シュロソウ科 エンレイソウ属)
5月上旬から下旬にかけて山地の湿り気のある林床部に生える。右のシロバナエンレイソウは、櫛形山、三ツ峠山で見ている。特にシロバナが太平洋側の山地に多く分布するとようなことは無いようであるが、なぜか長野県の日本海側の山野で、5月の頃見られるのは、ほとんど写真左のタイプであった。下の写真は果実をつけたもの。かわいらしい雰囲気があって面白い。 なお、このエンレイソウは細胞分裂時に現われる染色体の研究材料として、古くから使われてきたことでも知られている。 長野県中部の松川村の北西に「シオジ平自然園」という名前の自然公園があるが、ここでは通常のエンレイソウに混ざって、明らかに花が大きいシロバナノエンレイソウがある(右端の写真)。北海道にある白花の大きなオオバナノエンレイソウよりは小さめな感じなのだが、これまで見てきたシロバナノエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)よりは明らかに大きい。染色体の核型を調べてみたいと思っている。 |
姫川源流(白馬村)【5月上旬】
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シロバナエンレイソウ (ミヤマエンレイソウ) 櫛形山 【5月下旬】 |
シオジ平 【5月上旬】 |
雨飾山 【8月中旬】 |